金縛りは心霊現象か?金縛りのメカニズムと原因や対策

金縛りの原因

 

 

では、なぜ金縛りはなぜ起きるのでしょうか。私たちは眠っている間に2つの状態を繰り返します。「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」です。

 

 

脳は休んでいるのに体の筋肉は活動しているのが「ノンレム睡眠」の状態。脳は活動しているのに体は休んでいるのが「レム睡眠」の状態です。眠りはじめはノンレム睡眠からです。5分から20分程度で最も眠りが深くなって、そこから徐々に眠りが浅くなって、レム睡眠へと移っていきます。

 

 

レム睡眠とノンレム睡眠の切り替え時間は約90分ということで、このサイクルが目が覚めるまで続くのです。従って、朝起きるまでに4~5回、これを繰り返すことになります。ただし、朝に近づくにつれて徐々にノンレム睡眠が浅くなっていきます。それでスッキリした感覚で自然に起床するのが正しい睡眠のリズムということになります。

 

 

しかし、ノンレム睡眠が不足すると、疲労を回復させるのに必要な成長ホルモンの分泌が減少します。つまり、寝てもなかなか疲れが取れない場合は、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが崩れてしまっている可能性があるということになります。

 

 

通常の睡眠は、深い眠りの状態であるノンレム睡眠から始まりますが、何らかの原因でリズムが狂うと、レム睡眠から眠りに入ってしまうことがあります。これが問題なのです。レム睡眠から入眠してしまうと、「意識はあるのに体が突然動かなくなる」という金縛り独特の現象が起こりやすくなるのです。